人事の生々しい話。

現役人事マンによる、人事に関するあれこれ。採用、教育、評価、配置、人間関係などのトピックを発信するブログ。

キッズウィーク賛成?反対?

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つい先日、「キッズウィーク」という構想が発表されていましたね。

キッズウィークとは?

学校の夏休みなどの一部の期間を別の時期にずらし、その時期に働く親に対して有給休暇取得を促すことで、親子が一緒に過ごせる期間を生み出そう、とするものです。

つまり、夏休みを短くして、短くした分を他のタイミングで休もうということです。

 

また、これは日本全国で一斉に実行するものではなく、県単位や市単位、あるいは地方自治体などの更に小さな範囲で行うことを想定しているかもしれません。

人によって期間が違うというわけですね。

 

 

 さて、この構想、早速あちこちで良くない反応が出ていますね。そもそも有給をまとめて取得しにくい環境で働いている方や、独身の方などから。

確かに、そもそも別の日程に休みがとれなければ単に子ども夏休みが短くなり、休みの日が分散しただけで、「子どもと親が一緒に過ごす時間」は何も変わりません。

そういう意味で、この制度は良くも悪くもなく、何の効果もないんだろうなと感じます。

まぁ、政府の人間からしたら効果が出なくても、「やったった感」がでるかもしれませんね。

 

会社内のよく分からない指令と一緒です。主旨のよく分からない命令をされて、「それ、意味あんの?」と感じることありませんか?上司がさらにその上司に「やってる感」を出すためだけなんだろうなーと思っています。

 

少し話が逸れましたが、新しい試みを行うのは重要なことであり、もしかしたら良い効果が出る可能性とあるので、悪い影響が発生しないと確信できそうであればやってみる価値があると思います。

「独身はどうすればいいんだ!」という声が聞こえそうですが、別に独身は休んだらだめなんて制度にはならないでしょう。

逆に閑散期に休めるので海外旅行とか安めに行けるんじゃないですか?

 

ただ、人事的にいうと、間違いなく手続きは管理しないといけないことが増えるので、少しめんどくさいくなるだろうなという印象でした。